地方独立行政法人 神戸市民病院機構

業種 病院
2023年取材記事
チーム医療や若手の育成を通して 医療の質向上に幅広く貢献したい。
薬剤部
薬学研究科 2010 年修了
私のCAREER
主査

緩和ケアチームをはじめとしたチーム医療に参画し、チームの一員として医療の質向上に役立てているとやりがいを感じています。また、当院薬剤師レジデントプログラムの研修管理者として、若手の育成にも力を入れています。

14年のCAREER

  • 1年目

    レジデントとして
    調剤業務・病棟業務に従事

    レジデントとして入職し、調剤、抗がん薬調製、病棟業務をはじめとする臨床薬剤師業務の基礎から応用までを学ぶ

  • 4年目

    呼吸器内科を中心とした病棟業務に従事
    チーム医療にも参画

    呼吸器内科の病棟業務をメインに担当。肺がんや間質性肺炎などのチーム医療にも参画。緩和ケアチームの一員として、多職種と協働して患者の症状マネジメントに関わる

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    ここがPOINT1

    緩和ケアチームで本格的な活動を始めたのを機に、今まで以上に学会に参加したり、施設を超えた緩和ケアに取り組む薬剤師との交流を深め抄読会を行ったりするようになり、人脈も知識の幅も広がりました。

  • 10年目

    主査
    レジデント研修管理者

    主査となり、薬剤部としての組織力アップや活性化に向けた改善活動、部下の育成にも注力。11年目からは薬剤師レジデント研修管理者となり、カリキュラムを円滑に進めるための支援や、より地域医療に密接に取り組むプログラム開発にも取り組む

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    ここがPOINT2

    主査になったことで、薬剤部全体のことを考えた改善提案もできるようになりました。院外の講演会で発表する機会も増え、自分の活動が与える影響が広がりつつあることにやりがいを感じるとともに、より一層気が引き締まる思いです。

レジデントとして経験を積み
医療貢献をより強く意識

 学生の頃は漠然と病院薬剤師を志望していましたが、病院実習をきっかけにその魅力を知り、強く志すようになりました。一方で、実習では自分の未熟さを痛感したため、知識や技能を習得するために大学院へ進学、医療薬学を専攻しました。大学院で基礎研究と病院研修を経験したことで、円滑に病院薬剤師のスタートを切ることができたと思っています。
 就職1年目、当院の薬剤師レジデントとして入職。業務や研究活動を通して視野を広げる中で「医療の質向上にどう貢献していくか」と使命感が強まり、レジデント修了後は正規職員としてさらに活動の幅を拡げました。化学療法の患者さん対応では、治療中の副作用モニタリングや症状アセスメントから医師に処方提案し、患者さんや医療従事者から感謝してもらえた時には大きなやりがいを感じました。あらゆる場面で薬剤師の専門性を活かせるよう、研鑽する日々を過ごしました。

肺がんや緩和ケアなどの
チーム医療に参画

 4年目からは呼吸器内科を中心とした病棟業務に従事しつつ、肺がんや間質性肺炎のチーム医療にも参画。肺がんチームとしてPBPM(プロトコールに基づく薬物治療管理)の本格化にも携わるなど、知識や経験の幅を広げていきました。
 また、緩和ケアチームの一員としても活動しており、医師や看護師、栄養士など多職種と連携し、患者さんごとの問題点を抽出し、対策について議論し、症状緩和に努めています。医師や看護師から意見を求められることも増え、他施設で報告されている適用外使用の情報を収集したり、また阪神間の医療施設で緩和ケアに携わる薬剤師による論文抄読会に参加したりするなど、より視野を広げ、情報アンテナを高めていきました。さらに緩和薬物療法認定薬剤師の資格を取得したことで、他施設の志を同じくする人たちとのつながりもより深まりました。
 さらに、大学の非常勤講師として学部生の教育に携わるようになったほか、学会発表や講演会などで外部へ発信することによっても、医療に貢献できていると実感するようになりました。

主査への昇進を機に
薬剤部の組織力アップを意識

 10年目には主査になり、薬剤部が掲げる大きな方針のもと、個人のレベルにとどまらず、組織として業務改善をどう図るか、活性化につなげられるかと、より“組織力”にフォーカスした取り組みを心掛けるようになりました。また若手薬剤師の目標の立案から達成に向けてのアドバイスをしたり、能力評価を行ったりする中で、人を育てることの重要性と難しさを改めて痛感。これまでにも若手の育成に関わる機会はありましたが、主査としてより深く関わる中で責任の重さを感じ、それだけに成長を感じられた時の喜びも大きなものとなっています。
 11年目には薬剤師レジデント研修管理者となり、若手薬剤師が身に付けるべき基礎知識や情報ツールの活用方法を養うことを目的としたモーニングセミナーのスケジューリングや指導をはじめカリキュラムを円滑に進めるための支援に加え、薬局研修や在宅医療など、より地域医療に密接に取り組むプログラム開発にも力を入れています。レジデント経験者として、教えられる立場と教える立場の双方を理解し、よりよい研修に貢献していきたいと考えています。

さらなる自己研鑽に励むとともに
人の成長を助けられる人に

 14年目となる現在も、緩和ケアチームや薬剤師レジデント研修管理者を継続しています。多職種との協働において、医師の診療補助をはじめ、チームの一員として医療の質向上に貢献できることにやりがいを感じています。また業務の成果を学会や論文報告という形で発信し、他施設においても有用な知見を示すことができた時は、苦労してもやってよかったと達成感が味わえます。今後も自己研鑽に励むとともに、人の成長にも積極的に関与できるよう、力を尽くしていきたいと思います。

TO MY FUTURE

Myタイムカプセル

5・10年後の私

今後も初心を忘れず、変化する医療や自身の立場を踏まえ、その時における最善を尽くしていきたいと思います。
仕事もプライベートも限られた時間の中で、やるべきこと、やりたいことのtodoリストをつくり、一つずつ着実に完了させていくつもりです。

これが成功の分岐点

「今自分ができる最大限のこと」を
常に行うことで活躍の場が広がった

自分にできることを常に模索し、「今自分ができる最大限のことをしよう」という思いで取り組んできました。そうすることで活躍の場も広がり、主査というポジションにも就いたこともあって、薬剤部全体の業務効率に関わる改善提案などもできていると思います。

私なりの仕事の心掛け

「最善を尽くす」ことと
共に学び成長し合うことを意識

常に「最善を尽くす」ことをモットーにしています。結果だけを追い求めるのではなく、自分ができる最大限のことをしていけば、結果は必ず後から付いてくると考え、全力で取り組んでいます。
また、若手の育成に際しては、一緒に考えたり取り組んだりする中で、共に学び成長し合う関係を大切にしています。

学生の皆さんへメッセージ

自分の可能性を広げ
信じる道を進んでほしい

自分の目で見て、直接話を聞いて、確かな情報を得ることが大切です。私自身は先輩方から「広き門より狭き門、努力は無駄にならない」ことを教わり、自分の可能性を信じて挑戦してきました。薬剤師のキャリアは多様で、関係ないように思っても、いずれはつながってくるものも多くあります。本を読んだり、芸術に触れたり、体を鍛えたりするなど、たくさんのことを経験し、自分を信じて挑戦していただきたいと思います。

オフタイム

時間をつくって旅行に出かけています。
海外だとベルギー、ニューヨーク、香港など、
国内でも様々な場所に出かけ、自然に触れたり、
その土地や季節の美味しいものを食べたりして、
心身ともにリフレッシュしています。

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